危機管理 crisis management 2004 9 26
アメリカの金利引き上げは、危機管理の側面もあると思います。
アメリカ国外か、アメリカ国内で、不測の事態が発生した場合に備えて、
危機に対応できる「切り札」となります。
また、「強いドル」を維持するのに役立ちます。
2004年の始めまでは、市場に、必要以上に、ドル安の不安が漂っていました。
日本にとっては、為替介入をしなくて済みます。
為替介入は、いろいろと批判が多いですからね。
それに、アメリカ国債を買わなくて済みます。
自分の国の国債を消化することに苦労しているのに、
外国の国債を買うなんて、変ですからね。
このように、アメリカの金利引き上げは、
デメリットよりも、メリットの方が多いと思います。
金利 interest on money 2004 8 15
アメリカの金利引き上げは、いろいろな副作用を招き、
そのため、FRBに対する風当たりが強くなっていますが、
これは、将来を考えれば、必要な政策です。
金利引き上げは、インフレ防止と言われていますが、
別の目的もあると思います。
国際情勢で不測の事態が発生した場合や、
あるいは、アメリカ経済で不測の事態が発生した場合に備えて、
今回の金利引き上げは、切り札となるでしょう。